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長屋

江戸時代において、中層以上の商家などは表通りに独立した店を構えていたが、それ以外の町人、職人などはほとんどが裏町の長屋に借家住まいであった。
また、大名屋敷の敷地内にも長屋が造られ、家臣らを住まわせた。
特に江戸時代、裏町に見られた長屋は落語や川柳の格好の題材になった。
密集した中で生活していたが、人情こまやかな生活を送っていた場合もみられる。

江戸時代の長屋はほとんど平屋建てで、玄関を入るとすぐ台所であり、部屋はせいぜい2部屋程度である。
路地に共同トイレがあり、風呂は無い(火事の危険性が高く、防災上の理由で禁止されていた)。
水は共同の井戸が有ったが、これは地下水をくみ上げるものではなく、神田上水から供給されていた水道水の取水口である。
そのため水が桶に溜まるまで多少の時間がかかり、それを待つ間に近所の者で世間話をする「井戸端会議」という言葉が生まれた。
江戸時代に「大家」と言えば、所有者(家主)とは異なり、住民の家賃を集めたり、管理を任されている者のことであった。
住民の相談相手になったり、何かと世話を焼いたり場合が多く、落語ではよく「大家といえば親も同然」などという台詞が聞かれる。
狭い長屋暮らしに大量の所有物を収納するスペースは無く、長屋には様々な生活物品を貸し出す損料屋(レンタル業に相当)が発達した。
1月分の家賃は1日の手間賃で稼げる程安かった。

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